桜切るバカというけれど、本当に切らないのは大バカ者だという悲しい現実

さあ、東京ではソメイヨシノが満開です。

どこでも『サクラ祭り』を開催していて、サクラを見ながらの宴会に胸踊る季節です。(私はスギ花粉症なので、この時期に野外で飲食をする勇気はありませんが。)

サクラで有名な名所は日本中にあります。千鳥ヶ淵、六義園、弘前公園など。

この時期サクラを見るために大勢の人が訪れるサクラの名所の人の数をみてもわかるように、みんなサクラが大好き!!

そのサクラの花をこれからも何十年と楽しむためにも、お手入れはとても大切な作業です。

そのサクラのお手入れについて、とてもポピュラーな言葉があります。

『サクラ切るバカ、ウメ切らぬバカ』

この言葉、サクラは切ってはいけない。という意味ではないんです。さらに、この言葉の通りにサクラを切らないお手入れを続けていくと、かえってサクラにダメージを与えてしまう結果になることも・・・。

その言葉の本当の意味や、そこから見える正しいお手入れ方法について考えてみます。

“サクラ切るバカ‥”が伝えたい本当のこと

もともとの意味と違ったニュアンスで広まっている言葉は意外と多くあります。

『情けは人のためならず』

  ×情けをかけると、その人のためにならないからかけてはいけない。

  ◯情けをかけると、回り回っていずれ自分に返ってくるから、どんどんかけましょう。

『妊娠は病気じゃない』

  ×妊娠は病気じゃないから、甘えず普通に行動しなさい。

  ◯妊娠は病気じゃないから薬を使った治療ができないので、用心して行動しなさい。

これらと一緒で『サクラ切るバカ、ウメ切らぬバカ』も、本来の意味と少し異なっています。

  ×サクラは切り口が塞がりにくく腐りやすいので、切ってはいけない。

  ◯サクラは切り口が塞がりにくく腐りやすいので、切らない方がいい。でも、毎年のお手入れは必要です。

そうです。何が何でも切ってはいかーん!!ではなくて、

枝が細いうちにこまめに手入れをして、大きい枝を切る事がないように』が正しいニュアンスです。

人間と一緒です。

私たちも紙で指をちょっと切ったキズはすぐに治ります(痛いけど)。でも、縫うほどの大ケガをしてしまうと治りは遅いし、キズ跡が残ることもあります。

加えて、子供のころはすぐに治っていたケガも、40歳を超えた今では治りが遅い‥なんてことも。

サクラも同じです。生き物なんだもの。

切られるなら細い枝の方がいいし、若く細い枝の方が活力もあります。

“サクラ切るバカ‥”をそのまま守ってしまうと、しばらく好きに枝葉を伸ばさせていたものの、枝がジャマになりいきなり大きな枝をバッサリ剪定することも。

ただでさえ枯れ込みやすいサクラにとって、ダメージ大な剪定です。

大枝剪定後に腐朽した切口

もちろん「剪定をしない」手入れがサクラにとって1番なのでしょう。でも、誰にも迷惑をかけない広大な敷地に生えるサクラではない限り、定期的な剪定によるお手入れはサクラのためにも必要なのです。


手入れをする上で知っておきたいサクラとウメの違い

『サクラ切るバカ、ウメ切らぬバカ』

では、ウメはなぜ切った方がいいのでしょう。

ウメは腐りにくい?

いや サクラと一緒で、枯れ込みやすいです。

では、なぜ?

まず1つ目が、花を楽しむためです。

ウメは毎年たくさんの枝を伸ばします。そのまま放置して、ワサワサと枝葉を繁らせると花つきが悪くなってしまいます。

花や実を楽しむためには、定期的に剪定をする必要があるのです。

でも、サクラと一緒で傷口から枯れ込んだりしないのか?

ここがサクラとウメの大きな違いです。

ウメもサクラと一緒で枯れ込みやすい。

でもサクラと違い、ウメは樹皮だけになっても元気に生きていけるのです。

幹が空洞になっても元気なウメ

こんな皮一枚になっても元気に花を咲かせているウメは、神社やお寺などの古くからある場所で数多く見られます。

まさに薄皮1枚で繋がっている状態です。すごい生命力。こんなになっても生きられるんだから、切口から枯れ込むかもという心配はご無用なんですね。

ウメ 腐朽した幹 

かしこくサクラを切るために

陽の光が大好きなサクラ達。

大好きな光をたくさん受けるために、サクラはどんどん枝を広げていきます。

1年で1メートル伸びることもあるので、放置しておくとアッと言う間にお隣さんにコンニチワなんてことも。

そんな事にならないように、剪定によってベストな大きさを維持することが一番大事です。そのために剪定が必要なら、小さな切り口を作ることをためらわずに定期的にお手入れをしましょう。

それが末永くサクラを元気に保つ方法です。


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