蔵王の樹氷が見れなくなる?

本格的な冬到来です。

私の住む東京はひたすら寒いだけですが、日本海側や北日本では雪景色に変わりつつありますね。

そんな冬を代表する景色『蔵王の樹氷』

蔵王 樹氷 空撮

樹木に氷がついて固まった幻想的な風景。

今現在進行系で、この風景がなくなりつつあるそうです。

 

詳しくはコチラの記事をどうぞ

虫の被害深刻、樹氷「大丈夫?」蔵王・地蔵山頂駅付近、打開策見いだせず (山形新聞)

 

何が起こっているのでしょうか?

何が原因なのでしょうか?

 

蔵王の樹氷にせまりくるう危機とは

蔵王の山に立ちならんでいるのはオオシラビソ(別名アオモリトドマツ)。

冬の幻想的な風景『樹氷』は、このトドマツの枝葉に雪がついて固まってできます。その姿からスノーモンスターと言われています。

青空 樹氷 蔵王 アップ

しかし、山頂付近のオオシラビソが大量に枯れてきているのです。

枯れた木は葉が落ち枝だけの無惨な姿では、こんもりとしたスノーモンスターになりません。

その面積は東京ドーム106個分というから、ビックリです。

 

枯れた直接の原因はムシによる攻撃を受けたから。(ムシは攻撃しているつもりはありませんが。)

 

しかも2種類のムシによるダブルパンチ。

流れはこうです。

 

2013年 アオモリトドマツの葉っぱを食べるトウヒツヅリヒメハマキ大発生

トドマツ丸坊主。

光合成ができなくなり、元気もなくなる

ハマキの天敵のハチが増えて、ハマキを食べまくる

2016年 葉の食害被害おさまる

でも、トドマツはまだ元気がない

元気がないトドマツは抵抗力もおちているコトをいいことに、トドマツノキクイムシが樹木内部にタマゴを産みつける

樹木内部でかえった幼虫に内側を食べられてトドマツが枯れる

成虫になったキクイムシが次の木に攻撃

枯れる木の増加

樹氷ができなくなる

 

アオモリトドマツにとっての大災難。

では何故こんなコトになったのか?

 

広大な蔵王の樹木を枯らすのは小さなムシという事実

なぜ急にムシの被害が増えたのか。

 

専門家の方は地球温暖化をひとつの原因として挙げていました。

以前より気温が高い日が多くなったせいでキクイムシの移動範囲が広がり、よりたくさんの木が被害を受けているらしいです。

 

ヒメハマキの大発生も、環境変化が大きいのでしょう。

こんなところにも地球温暖化の影響が。

 

ところで気になるコトがひとつ。

キクイムシによる樹木の大量枯死はこれが初めてではありません。

  1. マツノマダラカミキリによるマツの大量枯死(マツ枯れ)
  2. カシノナガキクイムシによるナラ類の大量枯死(ナラ枯れ)
  3. そして今回のオオシラビソの大量枯死

 

マツ枯れもナラ枯れも未だに日本各地で続いて、収まる気配はありません。

この2つの大量枯死の原因も、キクイムシが弱った樹木に入ることから始まります。

 

ではなぜキクイムシが入るのか。

キクイムシが入るほどに樹木が弱っているのはナゼなのか。

 

山の樹木はもしかしたらボロボロなのかもしれない

樹木は根をはり、栄養や水分を吸収しています。

しかし水分や栄養を吸収することに関して、樹木には強力な助っ人がいるのです。

それが菌類。キノコの仲間です。

 

有名なのがアカマツの共生菌のマツタケ。

これが強力な助っ人なのです。

マツタケ アカマツ林

 

樹木 からは光合成でできた糖分をもらい、そのお返しに土壌中の養・水分を集めて渡しています。

菌類が土壌中に張りめぐらせている菌糸は広範囲におよび、樹木ひとりでは到底集められない量の養・水分を供給してくれるのです。

 

樹木が菌と共生する利点

  • 養・水分を集めてくれる
  • 菌糸が根を取り囲み、根を乾燥から守ってくれる
  • 菌糸を通して樹木同士のネットワークができている

 

自然に生きる樹木はみんな、こういった菌と共生しています。

 

しかし、最近そのバランスが崩れているらしいです。

樹木と共生していた菌がいなくなってしまうコトが起こっているのです。

 

原因ははっきりしませんが、酸性雨なり化学物質なり、単一植林など言われています。

しかし、私達人間が原因なのは間違いなさそうです。

 

菌の協力をえられなくなった樹木は当然弱っていきます。

そういった目に見えない樹木の衰退が今までずっと起こっていて、最後のダメ押しでムシのアタックがあっただけなのではないか。

そういう考えが、とても腑に落ちるのは私だけでしょうか。

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