田舎暮らしの田舎っぺだった頃①山のイヌ

今は東京のコンクリートジャングルで生活していますが、生まれも育ちも ど田舎でした。

今ではありえない、そんなど田舎の昔話です。

 

田舎 山 青空 風景

山と海に囲まれた我が故郷は、信号がないほど田舎ののどかな町でした。

一軒のヤブ医者と、一軒のペンチで歯を抜く歯医者、一軒の角刈り専門の理髪店がありました。スーパーマーケットも一軒あり、4月号のザッテレビジョンが8月に売っているようなのんびりとした町で、人もまたのんびりしていました。

ありがちな全員顔見知りの町で、子供同士で遊んでいると「あんた、〇〇の子やろ?〇〇に良く似てるわー」と知らない爺さんに声をかけられる事もしばしばでした。

 

田舎な故郷の野生動物事情

住宅地の裏手に広がる広大な山は人が踏み入る事のない場所で、人が生活する場所と自然が支配する場所が明確に分かれていました。

その山にはヤマイヌ(野犬)が住んでいました。

夜になるとこっちの山から

「わおーーーん」

と遠吠えが聞こえたかと思うと、次は反対の山から

「ワォーーーーン」

競い合うように鳴いていました。

それが毎晩繰り返されていました。聞こえてくると、「あー、また鳴いてるなー。」くらいにしか思いませんでしたし、静かな夜に遠くから聞こえてくる遠吠えの大合唱はどこか心地よいくらいでした。

 

そしてそのヤマイヌたちは夜になると、山から下りてきます。

何のために下りてくるのかは謎ですが、食べ物を漁っている感じではなかったのでパトロールだったのかもしれません。

「夜はヤマイヌが下りてくるから出たらダメだぞ」と親も普通に言っていたほど、当たり前の事でしたが、今思うとすごすぎますね。。。

子供が寝る頃になると、外でヤマイヌの足音が聞こえます。

タッタッタッタ

「あ〜降りてきた〜。」と思いながら眠りにつく。

怖いとは全くおもいませんでした。むしろ、生き物が動いているという事実に、安心感さえ覚えていたように思います。

自然にあった棲み分けルール

外の世界は昼間は人のものでしたが、 夜は野生動物(ヤマイヌ)のものでした。

 

夜は外に出ない。

小型犬や飼い猫は夜は外に出さない。

 

この2つのルールさえ守れば生活になんの支障もありませんでしたし、

不自由はありませんでした(子供だったからかな?)

 

私の暮らしていた田舎は人の生活空間に比べて自然が大きすぎるため、自然には従うしかないという考えが浸透していたんだと思います。

ヤマイヌも落ち葉も当たり前のもの。

それを取り除くのではなく、どう順応していくか。

そんな感じなんだと思います。

 

ヤマイヌたちもいつの間にかいなくなり、

今では遠吠えも聞こえない静かな夜が続いています。

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