台風での街路樹倒木の原因を考えてみた

昨日の東京は台風一過でバタバタでした。

風が強かった影響で、いたるところで倒木被害が。

その大半は、幹や枝が腐っていたり空洞だったり。

幹に腐っている部分があっても元気に生きていけるので、切るか残すかは悩むところなんです。でも、こういった被害を実際にみると、切った方がいいのかな。って考えちゃいます。

 

この腐朽による倒木以外に、倒木にはもう一つ原因があります。

それは『根上がり』と表現される、根っこごとバッタリ倒れる倒木を引き起こします。

根っこごと倒れる。

たとえば、花を生けた花瓶が倒れる。

たとえば、大きな星をトップに飾ったクリスマスツリーが倒れる。

たとえば、アイドル見たさに大勢で登ったフェンスが倒れる。

みんな原因は同じ、上と下のバランスが悪い。地上部が重い、頭でっかちになったから倒れるんです。

生き物である樹木が、自分で大きくなっておいて倒れる。それって生き物としてどうなの?

そこには悲しい現実が。。。

 

街路樹が倒れる原因のひとつは根っこにある

歩道のハナミズキ

たとえば この植栽マスの街路樹。

タイルの一部が植栽マスになっている このタイプは都会では良く見かけます。

多くの人が広々と歩けるし、緑も身近で楽しめる。いい事ずくめです。

このタイルの下にはある程度の空間がとってあって、根を伸ばせるよってなっていると思います。(そうであると信じたい)

植えマス 植栽マス

 

この下は多分こんな感じ。

植えマス 断面 イラスト

 

タイルの下にも根を伸ばせる空間があり、根が張れるようになっています。(多分)

 

しかし、そんな都合よくはいかないのです。

 

そもそも木が根を伸ばす目的は、

多くの水を吸収するため。

大きくなるために、たくさんの養分や水分を吸収するべく

水がある場所を探します。そして、水がある場所に根を伸ばしていきます。

木だって生き物。

ムダな労力は使わないの。効率よく根を伸ばすことに一所懸命。

 

では、さっきの植えマスはどうでしょう。

雨は、土の部分には落ちてきますが、タイル部分の下は雨が落ちてこない。

植えマスの根 雨の日

木は考えます。

“どうやら向こうには水はないようだな。幹の下にはたくさんの水が落ちてくるな。”

1番水が効率よく吸収するためには、どうすればいいか。。。

 

植えマスの根 断面

導き出した答えがコレ!

周囲に伸ばすことはやめて、水のある中央にたくさんの根を出す作戦。

水はたくさん吸収できるので、元気にスクスク成長していきます。

そして地上部が大きくなり、台風の強風など予想外の力が加わった時に根元から倒れる。

これが倒木の原因の1つです。

 

植えマスが小さいなど、物理的に根が張れないケースも多く

枝葉が大きくしげっているのに根は広がっていない。そんなアンバランスな木は都会に多く生きています。

木だって倒れたくて倒れているわけではないし、根だって広く張りたいはず。

根っこごと倒れている倒木のニュースを見るたびに、これは天災なのか人災なのかと考えてしまいます。

もう少し、樹木にもやさしい社会になればいいですね。

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