なぜ街路樹は強風で倒れるのか

台風21号上陸地域から離れた東京でも、昨晩は予想以上の強風が吹きました。

家の前の木がゴウゴウと音を立てて揺れているのを見て、「東京でこれなら、関西はどうなっているんだろう。。」と思っていました。

 

一晩明けてニュースを見て、大阪での被害状況にビックリしました。電信柱は倒れ、自動車も横転。どれほどの強風が吹き荒れたのか想像もつきません。

街路樹や公園樹木の倒木も700本以上と尋常じゃない様で、総出で作業を進めても1日2日で終わらないようです。

 

ニュース映像で見た”根こそぎ倒れた街路樹”。

今までに経験した事がない程の風が吹いた事が1番の原因なのでしょうが、それ以外にも木が強風に弱い構造的な理由があると思います。

それらを書いてみます。

 

1.狭い植えマス

街路樹の植えマス

走行中の電車て立っている時、皆さんはどんな体勢で体を支えますか?

つり革が持てない程の満員電車では、隣の人に寄りかかるか、自分の足で踏ん張るかのどちらかですよね。

自分で踏ん張る頑張り屋さんは、脚を肩幅に開いてグッと力を入れるはずです。

 

樹木も同じです。

太く頑丈な根っこを四方に広げて、グッと体を支えたいんです。

でも根っこを張るスペースを作ってもらえなかったら、その体勢がとれないんです。

まさに、満員電車内で周りの人の脚に阻まれて脚を広げられず、不本意にも[きをつけ]の姿勢でがんばるお父さん達のようです。

そりゃ、急停車したら将棋倒しですよ。

 

2.浅い植えマス

道路建設の際、重い車が何千台と走っても凹んだりしないように、アスファルトの下はガチガチに固められています。

その一部にマスを作り客土をしたのが、街路樹の植栽マスです。その下にはガス管や水道管が走っている事が多く、深く根を下ろす事が出来ません。

深さ1mしか地中に伸びていない根が、地上10mの幹を支えている。決して大げさな表現ではないはず。

誕生日ケーキの上に飾るロウソクでも、長さの1/4位はささないと倒れそうになりますよね。ただの棒状のロウソクでもそんな状況なんですから、横に枝葉を伸ばし 風に揺れる木のこの状態がどんなにアンバランスか想像できると思います。

 

これからは

近年温暖化の影響か、台風や豪雨が激しさを増しています。

今までなら、この様な植え方でも木が何とか踏ん張る事が出来ていたけれど、その頑張りだけでは どうしようもならない時代になった気がします。

自然が、私達人間に「もっと自然に優しくしないと、全部やり直しだよ。」と、ダメ出しをし始めたんじゃないのかな。と思ったりもします。

 

今回被害にあわれた地域が、一日も早く日常に戻れる事をお祈りします。

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