震災時に火から守ってくれた木々

昔からあるお屋敷は敷地の周りに木をたくさん植えています。

シラカシやマテバシイと言った常緑樹。葉の色は濃い緑で薄暗くみえるので、今の新築では見かけない木達。

でも、この選別には見た目以上の役割があるのです。

それが、防火

水分をたくさん含んだ高木の塀は、自然の防火壁

防火壁 樹木 大きな木 都市

昔はこわいものとして“おやじ・かみなり・火事・親父”と言われていたように、火事は財産をすべてうばう怖いものの代表でした。「隣近所で起こった火事から家や家族を守ってくれ。」と言う願いを込めて植えられ、手入れされてきました。

 

木があっても、燃えてしまうのでは?と思う人も多いはず。

ここで、過去のお話しを2つ。

関東大震災で人々を守った木々

1923年9月1日の午前11時58分44秒、関東をおそったマグニチュード7.9の巨大地震

(ちなみに東日本大震災はマグニチュード9.0、阪神・淡路大震災はマグニチュード7.3でした)

 

ちょうどお昼時だったこともあり、あちこちで火の手があがったそうです。

知り合いのおばあちゃんは子供の時にこの震災があり、都心から60kmほど離れた青梅の山からも真っ赤に燃える都心の火が見えたそうです。

 

そんな四方八方から立ちあがる火の手から逃げるように、人々は広い場所に逃げこみました。

工場や公園、広場などです。今では観光名所として有名な清澄白河庭園日比谷公園もその避難場所の1つでした。

 

この逃げこんだ場所で、明暗が分かれました。

清澄白河庭園などの公園は周囲に高い木が生いしげっていました。一方工場は高いコンクリートの壁で囲まれていました。

公園ではその木々が火の進入を防ぎ、2万人以上の人が助かったそうです。

しかし、工場のコンクリートの壁は火の進入を防ぐことなく、多くの方が日に巻かれ亡くなったといいます。

 

阪神・淡路大震災での焼け止まり

1995年に起きた阪神・淡路大震災でも、同じような事例がありました。

1月17日5時46分52秒に起きた地震でも、火の手があがりました。

 

次々と燃え拡がる中、ここでも公園など木々が生い茂った場所の前で火は進行を止めていたそうです。

街路樹として植栽されているイチョウも、燃え広がりを食い止めたとの話しもありました。

 

樹木を防火につかう先人の知恵

樹木は火事から家をまもってくれる。

昔の人は経験上そのコトを知っていて、それらの樹木を大切に手入れしていたんですね。

言いかえると緑が多い街は、大火事に強い。というコトでしょうか。

 

生きた防火壁はメンテナンスにもお金がかかりますので、今で言うSECOMの様な感覚だったのかもしれません。

お金を払って、家を守ってもらう。みたいな。

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