先輩が感じたものは何?イチョウ伐採中の出来事

どうも、今日も酷暑のなか中庭のお手入れにセイをだす こまです。

生き物である樹木にも心があるんだなと感じたお話しをお伝え位します。

イチョウの大木を伐採時に起こったコト

その日の仕事は個人のお客さんのお家のイチョウの伐採でした。

そのイチョウは戦後間もなくからそのお宅に立っていた大木でした。私が手を広げて抱きついても腕が回らない大きさの古木です。

お宅の増築のためにやむを得ず切りたおすことになったそうです。

イチョウ 下から見上げた

私達はカンタンに「木を切る」というけれど、樹木にとっては殺されてしまう一大事。声も血も出ないので、「殺す」感覚があまりないのが植物です。

私達造園屋さんなんて樹木の大量殺者ですよね。

その日も淡々と仕事の準備を始めていました。

イチョウの伐採作業開始

大木の伐採は上の枝から少しずつ細切れに切り落としていきます。

枝下ろしのために先輩2人がチェンソーと一緒にイチョウに登っていきます。

ひとりはベテランおじいちゃん古城さん(沖縄出身)。

もうひとりは若手のホープ丘野さん(元ヤマトドライバー)。

私は2人の手元として、下でロープを持って枝を受け取る役目をしていました。

切る枝にロープで固定して、、、

ハイ、準備オッケー!!

ウィーン ウィーン!!!

私の頭の上から軽快にチェーンソーの音が響き始め、ロープに切った枝の重みがかかってきたなと思ったら、、、

なぜか止まるチェーンソーの音。

「?」

「チェンソーの故障かな?」と思って上を見上げると、おじいちゃん職人の古城さんが慌て降りてきました。

私を見て一言。

「塩と酒を買ってこい!!これはダメだ!!」

古城さんの気迫にびびった私は、慌てて近くのコンビニにかけこんで、伯方の塩とワンカップ大関を買いました。

そのまま古城さんにわたすと、古城さんは塩と酒を丁寧にイチョウの幹周りに撒くと手を合わせました。

私と丘野さんも古城さんにならって一緒に手を合わせました。

この古城さん、夜中に急にあらわれた子どもと追いかけっこをしているほどの“感じる人”と会社では言われている人です。沖縄出身というところも本格的な感じがします。

しばらく手を合わせたあと、古城さんは「よし」と小さく呟いてまたイチョウに登っていきました。

その後は作業を止めることもなく、イチョウが切り株になるまでもくもくと作業が続きました。

そして伐採作業は無事に終了。

あの時、古城さんに何が見えたのか、はたまた何が聞こえたのか。

帰りの車の中でしつこく聞きましたが、結局何も教えてくれませんでした。

しかし、確実にイチョウからの何かを感じたんだと思います。

言いかえると、イチョウは伐採される時に何かを発しているというコトです

ただ、私達には聞こえないだけで。

樹木の伐採の前には

今は古城さんも沖縄に帰り、樹木の声を聞く人もいなくなりました。

しかし私はこの日の経験を大切に、今でも伐採の仕事の際は必ず塩かお酒を持くようにしています。

人間の身勝手で殺されてしまう大先輩の樹木たちに「ごめんなさい。と謝るようにしています。

私にはまだ声は聞こえないですけどね。

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